茅ヶ崎市のタクシーの中に置かれていた「加山勇三展」のチラシ。茅ヶ崎市民に愛されているのがわかる

 商工会議所の対応を受け、前出の関係者は茅ヶ崎市役所産業観光課の担当者に相談をしたという。

「役所に確認したら、やはり申請されていました。申請される前に俺たちの声を聞いてくれてもよかったのにと思いましたね。ただそこから仲介役として、役所が入ってくれたことで、商工会議所との話が進み、結果として8月末に設置場所が変更となりました」

 ただ、振り返ると市役所が仲介役になってから、商工会議所のおかしな対応が表れたという。

「急に仮置き場だからとも言われたんです。設置するからと工事の関係者からも言われて、最初にクレームを入れたときは図面まで見せてきた。いつまで仮置き場として使うのかと問い合わせたところ、未定だと。もちろん納得なんて、できませんでした」

 そもそもこの加山雄三さんの銅像は、商工会議所が2022年12月、クラウドファンディングで寄付を募ったことで1500万円超が集まり、計画がスタートした。

 寄付を募るホームページを見てみると、「未来にわたって加山さんのご功績をしっかりと伝え続けてゆくこと、そして、このまち茅ヶ崎から常に新しい文化を発信し続けるその原動力となることを目指し、加山雄三さんのモニュメントをご本人が遊び作曲した海岸に設置するためのクラウドファンディングを企画しました(原文ママ)」と書かれている。

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