サザンビーチちがさき
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 茅ヶ崎の人といえば、歌手の加山雄三さん(86)を想起する人は少なくない。30年余りを神奈川県茅ヶ崎市で過ごしてきた加山さんは今月1日、「茅ヶ崎市名誉市民」に選ばれている。茅ヶ崎商工会議所は、茅ヶ崎市内に加山さんの銅像を設置する準備中だ。ところが、設置場所について、一部の市民らの間で、設置場所をめぐってとちょっとした騒動になっていることが取材で明らかになった。

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「ウチはサザンオールスターズの名前にあやかって、ビーチ名を付けています。なんで加山さんの銅像をサザンの場所に置くのか、納得できませでした」(サザンビーチ関係者)

 舞台となった「サザンビーチちがさき」は、茅ヶ崎市の南部に位置する。また同市が管理をしている。海開き中は毎年、14万人超が集まるという。もともとの名称は「茅ヶ崎海水浴場」だったものの、1999年に「サザンビーチちがさき」へ改名。名前のとおり、茅ヶ崎市出身の桑田佳祐さん率いる「サザンオールスターズ」の名前にあやかったものだ。

 ところが、8月の中旬に波風が立ち始めた。前出の関係者が不満を吐露する。

「8月20日ごろでした。工事関係者がサザンビーチちがさきに、『加山雄三さんの銅像を立てるので、9月から工事を始めます。今後よろしくおねがいします』と挨拶回りにやってきました。そんな話なんて、これまで聞いたことがなくて。(茅ヶ崎)商工会議所に問い合わせたら、担当者から『役所の方で許可が出ている。撤回はできない』と言われました」

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1500万円超が集まり、計画がスタート