もう一つお伝えしたいのは意見を言う時に「誰も言っていないオリジナルなことを言わなきゃ」なんて考える必要はない、ということ。意見を言う人って意外と当たり前のことを言っていたりします。当たり前のことにちょっとだけ「私の場合は」というのを付け加えているんですよね。

 僕がよく意識しているのが、足し算と引き算です。

 例えばインテリアのライトを選ぶときにも、いろんなライトを見て、足し算と引き算を考えます。この機能が足りないからマイナス20点とか、このデザインがこうだったらプラス20点だなとか。今あるものから足し算と引き算する思考が、自分の意見に繋がっていくんじゃないかという気がするんですよね。

 これはもともと、山崎将志さんという経営コンサルタントの『残念な人の思考法』を読んで学びました。コンビニでチョコレートを買う時にも、なぜそれを自分が選ぶのか、客観的に考えてみようということが書かれていて「物を考えるってこういうことなのか」と衝撃を受けたんです。

 やぎ座は「隠れ負けず嫌い」の面があって、分析して「戦える自分」を用意したい人たち。リスペクト作戦と、チョコレートから見直す作戦、参考になればと思います。

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気

AERA 2023年9月18日号

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?