娘や犬がのんびり寝転がれるほどきれいになりました/アフター
 

 むしろ、状況は悪化していきます。自分よりも娘を優先する生活により、いつのまにかストレスが溜まってしまったのです。昼間は娘に当たってしまい、夜中に動画配信サービスを見て気分転換する毎日。昼夜逆転で体調も悪くなってしまいました。

 そんな生活を先に変えたのは、娘でした。

 中学3年生の4月からがんばって学校に行くようになり、1学期中に休んだのはたったの1日だけ。気の合うお友だちができたこと、そして高校進学を気にかけるゆかりさんからの助言がきっかけでした。

「附属校なので、問題なければ高校もそのまま進めるはずなんです。でも、中学3年生もずっと休んでいたら高校に行けなくなってしまうので、そのことを根気強く話し続けました」

 娘の行動は、ゆかりさんも変えます。

「娘の姿を見たら、私もがんばろうって気持ちになって。何もしていない母親の話なんて、娘も聞かないですよね。まずは家の環境を整えようと思いました」

 家庭力アッププロジェクト®を知ったのは、そんなタイミングでした。これまで片づけに関する本を何冊も買ったものの、自己流でいつも失敗ばかり。でも、家庭力アッププロジェクト®には他の片づけメソッドとは違うものを感じていました。

「娘が変わろうとしている中で、私も変わるチャンスは今しかない!」とゆかりさんは思い、プロジェクトへの参加を決意します。

 手放すのに苦労したのは、やはり大量の服。ネットで注文して届いたままの箱もありました。

「ものすごい量でしたが、全部1回着てみて『いる・いらない』を判断しました。仕事に着ていくための服だけでも、余裕で200着以上はあったかと思います。全部持っておきたいと思っていましたが、形が気に入って色違いで2着持っていた服を着てみたら、まったく似合わなかったときはショックでしたね。すぐリサイクルに出しました」

 ずっと手放せなかった服も、その多くは今の自分に必要ないのだと気づいたゆかりさん。プロジェクト中に聞いた「時間は命」という話が胸に響き、片づけの手を速めていきます。

「時間は誰にでも平等にあるもの。お金持ちとか貧乏とか関係なく、自分でコントロールできるものだという話を聞いて、本当にそうだなと思って。

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「今の最善解をめざす」