また、夜ぐっすり眠れる工夫も必要。
質のいい睡眠をとるには、以下のポイントに気をつけたい。

特に重要なのが入浴だ。人間の体は、湯船につかることで深部体温が上がり、入浴後に下がることで深い睡眠に入ることができる。適温は38~40度で、副交感神経が優位になり心身の緊張が解けてリラックス状態になる。42度以上は交感神経が優位になりやすいため、注意が必要だ。
また、睡眠環境を整えることも無視できない。
「寝室に布団以外は何も置かないのがベストですが、これは少し難しいので、ベッドの近くに電化製品を置かないようにするといいでしょう。目的は、健康を害する可能性がある電化製品や電子機器から発される電磁波をできるだけ離すことです。そのため、スマートフォンを目覚まし代わりにしたり、枕元で充電したりすることも控えましょう」
現代はグッズをうまく使って眠る時代
現在、福田氏はアスリートをはじめ一般人にも広く睡眠に関するアドバイスを送っているが、前述したポイントを押さえても思ったように眠れない場合は、睡眠グッズの使用を推奨しているという。
「近年は、アロマ、ハーブティー、植物に含まれる天然成分であるCBD(カンナビジーオール)グッズ、リカバリーウェアなど快眠グッズが豊富です。こういったものの中から、自分にあったグッズを使うといいでしょう」
特に、リカバリーウェアはブランドやアイテム数が増えつつある注目ジャンル。アスリートがトレーニング中に着るコンプレッション(加圧)ウェアからはじまり、普段から着用できるノンコンプレッション(非加圧)ウェアが誕生した。
コンプレッションウェアは、適度に筋肉を締めつけて血流を流すポンプ効果が期待できるスポーツ衣類のこと。一方、ノンコンプレッションウェアは、特殊な素材が練り込んである生地を使った締めつけ感のないウェアで、副交感神経を優位にする効果が期待できるとして登場した。最近では、血流促進や抗酸化作用が期待できるものも発売されるなど、バリエーションが増えつつある。