今西憲之
＜下村さんがこの事務所に来ました。「何とか私を会長に」と言うんですが、「それは私が決めることじゃない。みんなが決めることだが、君には味方がいないじゃないか。だったら自分はどうあるべきか考えてみたらどうだ」と伝えたんです。「今までのご無礼をお許しください」と土下座までするので、「君は私に無礼を働いたのか。その自覚があるのなら私は絶対に許さない。帰ってくれ」と言ったんです。ところが下村さん、外では「森会長の了解を得た」と言っているらしい＞
この記事が掲載され、安倍派だけではなく自民党、さらには永田町が大きくざわついた。森氏が「下村外し」の黒幕ともうわさされた。
「森元首相は大先輩ですから」
こうした点についても下村氏に聞いた。
――森元首相の影響力や「北國新聞」のインタビューでの下村議員への批判。そうしたことが会長を決めない集団指導体制に影響しているのでしょうか
「まず（森元首相の）インタビュー記事ですが、同じ土俵での（中傷の）やりあいにもなりかねないので、詳しくは話しません。（土下座するという）ああいうことはありません。森元首相は大先輩ですから、当然、ごあいさつはいたします。そういうことです」
――安倍元首相が会長のときから塩谷氏と共に会長代理を務めてきたのに“幹事会”から外されようとしていることについてはどう思いますか？ 外された場合、安倍派を出ることはありますか？
「安倍元首相から、会長代理に、とご指名を受けて、派閥のためにやってきました。安倍元首相がお亡くなりになって、報道で言われているようになる（外される）のなら、残念という言葉しかないです。清和政策研究会から離れることは考えたこともない」
そして最後に下村氏はこう話した。
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