――ご自身は会長となって、派閥を引っ張っていきたいという思いはあるのでしょうか

「当然、政治家であり、会長代理も務めていますので、強い思いはあります。安倍さんの遺志を継いで、清和政策研究会をさらに発展させたいとの覚悟はある」

――会長を決めるべきだという主張は「正論」との声もあるが、安倍派内ではなぜ通じないのでしょうか

「いろいろ裏話のような内容は入ってきますが、わかりませんね。政策研究会ですから、派閥ですから、しっかり政策を戦わせて決めよう、決まったら会長を中心に一致団結、と私は述べているのですがね。(通じないことが)本当に残念でなりません」

――会長を決められない背景に、「5人衆」の争いがあるからではないかとも言われます

「(5人衆と呼ばれる人も)それぞれ考えがあるのでしょう。しかし、会長は一人、決めなきゃいけない。それぞれの思い、主張を戦わせて決めればいいと思う」

森元首相は集団指導体制を支持

 会長が決まらない要因の一つに、安倍元首相が亡くなった後の森喜朗元首相の影響力が強くなっていることをあげる安倍派内の議員も多くいる。

 森氏は8月7日、地元・石川県の北國新聞のインタビューに、

<萩生田さん、高木さん、世耕さんを含めた例の5人は、会長代理の塩谷さんを当面の座長か代表かに立て、5人で支えていくことにしたようです。直参の最長老格である塩谷さんにとってはそれが一番いい>

 と集団指導体制を支持していた。そして下村氏については、こんなことを言っていた。

「清和政策研究会との懇親の集い」であいさつする森喜朗元首相=2022年5月
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