自分の死に方を、ある程度選択できる時代になってきた。とはいえ、大災害の映像を見ると、「そんなことを考えても……」という気分になる。しかし、著者は言う。「考えたくなかった結果として、例えば大震災で原発に押し寄せた“想定外の高さ”の津波を防ぐ高さの壁は作られ」なかった、と。 本書は、1000人以上の死を看取った緩和医療医が「死ぬときの決断」について綴っている。たとえば、「自分の病気について知るべ…

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