いずれにしても、文春の記事の影響で、岸田首相がヨーロッパ、アフリカに外遊した際に、木原氏は同行しなかった。
ある官邸関係者は、
「7月のヨーロッパ、アフリカ訪問は木原氏が同行の担当でしたが、文春の記事が影響したのか、木原氏は『妻の元を離れられない』と岸田首相に直談判して、磯崎仁彦官房副長官が代わりに同行しました。木原氏は見るからにやつれ、人がいないところでよく携帯電話でしゃべっていました。打ち合わせをしても、上の空のような感じでしたね。今回の訪米については、木原氏もこらえきれずに岸田首相への同行を決断したようです」
と打ち明けた。
文春砲で水の泡?
また岸田派の国会議員は、
「木原氏の次の初入閣は確実だとみられていました。それも経済産業相や厚生労働相など、岸田首相が抱える大きな課題を扱う重要ポストではないかと。それが『文春砲』で水の泡ともささやかれている。ここで岸田首相の訪米に同行しなければ、政治生命すら危うくなりかねない、というほど追い込まれていたようで、今回の訪米にかけたようでした」
と話す。
一方、岸田首相は訪問先のアメリカで記者団に対し、内閣改造と自民党役員人事について、
「適材適所で判断する。スケジュールについては現時点では決まってない」
などと述べた。
木原氏のスキャンダルが浮上して以降、岸田政権の支持率はジリジリと低下し、各社の世論調査の数字を見ると30%を割り込むような内容もみられる。