「どの社も共通して言えるのは、文春の報道以降、女性からの支持が落ちている。これは、木原氏のスキャンダルの影響ではないのか」(前出・自民党幹部)
次の内閣改造、党人事では、人気の高い河野太郎デジタル相や高市早苗安全保障相らが閣外に去る可能性が高いとの見方も出ており、「木原氏の初入閣が目玉になるはずだった」(岸田派の国会議員)
それが一転して木原氏は「無役」ともなりかねない状況だが、前出の田村氏は、
「木原氏の処遇は一番の注目となるでしょう。とはいえ、岸田首相もさすがに木原氏の入閣には二の足を踏むはず。入閣で支持率が落ちれば解散も打てなくなる。木原氏もまだ若いので、一度、党本部の無難なポストに戻って様子を見た方が得策ではないのだろうか」
との見方を示す。
エッフェル、ブライダル……収拾できず渦中に
一方、前出の官邸関係者は、
「落ちこんでいた木原氏でしたが、訪米前はすっかり上機嫌でしたよ。官邸内でも内閣改造はもちろん話題になります。木原氏に期待したいというスタッフもいて、そういう話が出るとうれしそうに顔をほころばせています」
と話しており、スキャンダルもどこ吹く風だ。
岸田政権は、秋本真利議員(自民党離党)の「贈収賄疑惑」、松川るい議員の「エッフェル塔大炎上」、森雅子議員の「ブライダル献金」といった大きなマイナス要因が続いており、その収拾をするはずの官房副長官の木原氏が「渦中」にいて何もできなかった。
岸田首相は大きな決断を迫られている。
(AERA dot.編集部・今西憲之)