仙台育英の須江航監督は言う。

「序盤に足を絡めた攻撃ができると、その後の伏線になるので理想的だった。本来、私たちの野球とは、そういう野球です」

 攻撃力が厚みを増す一方で、高橋煌稀、湯田統真の両輪を軸とする投手陣の圧倒的な力が目立つ仙台育英の総合力は高い。

「宮城のみなさん、そして東北6県、我々と縁とゆかりのあるすべてのみなさんの応援をいただきながら、決勝を戦いたい」とは須江監督。対する森林監督は「決勝は、自分たちの野球をしたい。このチームの集大成として臨みたい」と言う。

 仙台育英の夏連覇か、慶応の107年ぶりの優勝か。いずれにせよ、その快挙は新たな「特別な夏」として刻まれる。

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