鳩山さんのまなざしは、澄んで熱かった。
「習近平がやろうとしたんですよ。プーチンに会って、停戦のための12項目の提案を出したんですけど、日本ではほとんど論じられない」
そう、私も知っている。ウェブニュースに一瞬出てすぐ消えた。とてもいいニュースなのに。
「あれを話題にしなきゃいけないと思うんですよ。とにかく戦いをやめなさいよ、という話なんです」
書いていて胸が締め付けられる。武器の支援ではなく停戦を。そういうムードが高まってほしい。
「アメリカは天下の覇権を握っていたいから、中国が覇権的な動きを見せてくると、『冗談じゃないよ』といってたたくわけですよね。その動きに日本も一緒になるっていうのは、私は間違っていると思います」
いつか日本が戦地になってしまうのではないか、行かなくていい未来の青年たちが武器を持つ時がきてしまうのではないかと考えるとつらい。近隣諸国と対話ができないものなのか、もう手遅れなんだろうか。
「そうでもないと思うんですよね。例えば、中国もコロナの前までは、『爆買い』とかいって、たくさん日本に来てましたし。政治レベルではどうもいろいろあったとしても、必ずしも国民レベルでは、そうではないなというところがあります」