──最近、我ながら大人だなと感じたエピソードは?

渡辺:ゆっくりしゃべるようになりましたね。いままでは、気の利いたことを言わないといけないという焦りで、けっこうせかせかしてしまう部分があったんですけど、最近は会見や制作発表でも、前より伝えたいことをしゃべれているなと。ゆっくりしゃべる人は大人。というイメージです(笑)。

──9月6日には新曲「Dangerholic」が発売に。

渡辺:目黒のドラマ(「トリリオンゲーム」)の主題歌なので、疾走感のある、バンドサウンドというか。やったことあるようで、いままでにない感じです。僕はすごく歌いやすいかな。リズム感だったり、キーだったり。

──サビでは「Breakout!」と何度も繰り返します。最近何か強行突破したことは?

渡辺:次の日早いのに、セリフ覚えなきゃいけないのに、寝る時間を惜しんでまでサウナ行っちゃうみたいな(笑)。仕事が深夜に終わって、次の日また早朝からとかだと、やっぱりもう、寝たい、ご飯食べてない、明日の準備、とかありますけど、もういいや行っちゃえ!みたいな感じです。1日の終わり感をより得られるんですよね。

 最近は、(向井)康二と2人で行きましたよ。それこそ、夜中に。康二から声かけてきましたね、そのときは。しかも、迎えに来てくれるので(笑)。「迎えに行く王子向井康二」(阿部亮平さん作詞の「Nine Snow Flash」の歌詞)ですね。甘えられるものには甘えます(笑)。

少し野性的な自分が出てきた

──今年のSnow Manのドームツアーは、大きな話題に。

渡辺:なかなかの盛り上がりで、嬉しかったですね。

──初日は目が潤んでいました。

渡辺:そうですね、やっぱり、感慨深かったですね。背中越しの景色じゃないので。ずっと、先輩の背中の前に客席がある状態で、背中というフィルターを通して景色を見ていたけど、それが何もない、自分たちを見に来ているファンの方しかいないという環境は、やっぱり……過去のフラッシュバックもありながらだったので、ぐっとくるものがありましたね。

──いままでになく渡辺さんが熱かった印象です。真っ先にジャケットを脱いでメンバーやファンを煽り、ダンスも激しく。

渡辺:はいはいはい(笑)。あれはもう、その場のノリというか。本能のままに。衣装を脱ぐって思われてなかったから、インナーはただの汗取りの服だったんですけど、もうそのままでいちゃうとか、けっこう予定にないこと、リハーサルでしなかったことをしてしまって。でも、その、本能で動いてる、というのは、楽しんでる証拠なのかなと思います。めちゃくちゃ楽しかったですね。

 だから、ドームに立ったことによって、もう一個違う自分が出てきたなと。少し野性的になったというか(笑)。やっぱり、立つ環境で変わるんだな、というのは、身をもって体験しましたね。

──活動の幅も広がるなかで、今後さらに、新たな顔が見られる可能性が?

渡辺:ふふ。見せられるといいなと思いますけどね。

(編集部・伏見美雪)

AERA 2023年8月7日号

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも