CM、舞台、ドラマへの出演が次々と発表になったSnow Manの渡辺翔太さん。耳朶に残る表情豊かな歌声と、瞼に焼きつくまっすぐで飾らない笑顔と言動が魅力だ。立つ環境が変わるなかで、4年目にして見せる新たな世界が、人を惹きつけてやまない。AERA 2023年8月7日号の記事を紹介する。
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幅広く活躍しながらも、「仕事ください」と発言し、話題になったのが3月下旬。直後のインタビューで、特に挑戦してみたい仕事を尋ねると、「美容も、演技も、舞台もやってみたい」と返ってきた。その言葉をなぞるかのように、SBC湘南美容クリニックのCM、舞台「DREAM BOYS」主演、そしてドラマ「ウソ婚」への出演が、次々と発表に。そう告げると、渡辺翔太は小声で、「たしかに」とつぶやいた。取材の時点で、すでに決まっていたのだろうか。
渡辺翔太(以下、渡辺):いや、決まっていなかったです。本当に、全部適当にしゃべっていた、ぐらいの(笑)。そのあとすべてオファーをいただいて。だから偶然ですね。出来レースでしゃべっていたわけじゃないです。本当に全部、たまたま、ですね。今年はけっこう、個人活動のご縁があって。なるべく、お断りしないように。
──「DREAM BOYS」は最初は断ったとか。
渡辺:「DREAM BOYS」は、一度お断りしたんですけど(笑)。みんなが憧れるステージなので、僕でいいのかなっていう不安がちょっとあって。でもドラマは、久しぶりのレギュラー出演だし、あと、(菊池)風磨も一緒っていうことで、いろいろ相まって。やってみよう精神というか、意欲が、今年はけっこう高めなので、オッケーオッケーで(笑)。
──役柄を聞いた気持ちは?
渡辺:ちょっとほっとしました。お堅い役より、軽めなほうが、やりやすさはあるかなーっていう。なんですかね、役と自分自身のメンタルが直結する部分が個人的にはあるので、そういう意味では、軽いほうが、やりやすいなと。
──本誌の発売は、第4話放送の前日です。見どころは?
渡辺:ちょうど第4話ぐらいから、僕演じる進藤がフォーカスされる回で。風磨演じる匠とは唯一無二の相棒で、友情が見えるのかな、と思いきや、ちょっとその、違うんです。だから台本見たときに自分でもびっくりして、あ、そっち?(笑)って思って。風磨も言ってましたけど(笑)。だから意外性はあると思うので……みなさん驚くっていうか、戸惑うんじゃないですかね。
──「友情ではない」感情を演じることをどう捉えましたか。
渡辺:難しいですよね。なおかつ、それを、あまり具体的になりすぎずに表現する、というところが。だから、たぶん、匠に対しての表情だったり……言葉じゃなくて表情で伝わる、 あ、いまこういう気持ちなんだなという、表情管理と言いますか。そのあたりはけっこう監督にご指導いただきながら演じました。