恋愛にはたぶん不適合
──進藤は、自分を「パセリのような存在」だと感じています。共感できる面はありますか?
渡辺:僕自身がですか? 昔、(ジャニーズ)Jr.のときは、やっぱりそういうふうに思って、なんかちょっと、やさぐれていた、みたいなの、ありましたね(笑)。先輩の後ろでも頑張って目立ってやろうという野心より、どうせ賑やかしだろ、みたいな、やさぐれが強かったです。それってやっぱり、パセリと同じ、お飾りに近いというか……それに、売れない自分に勝手に腹を立ててふてくされるみたいな。そういうときはありました。
──そういう感情は、役を演じるうえで乗ってきますか?
渡辺:怒りというより、なんか、切ない寄りのイメージですかね。どうせ俺は、みたいな、長濱ねるさん演じる八重に、惨敗、もう諦めちゃう、みたいな(笑)。
──その、切ない、諦める、という感情は、渡辺さんと目黒蓮さんのユニット曲「Two」にも重なる印象が。実際そのシチュエーションに置かれたら、例えばメンバーの方と同じ人を好きになったらどうなりますか?
渡辺:燃えはしないですかね。曲と連動してるかはわからないけど、自分がリアルにあのシチュエーションだったら、おりゃー!という感じよりは、さっ(小声で)、って。めんどくさい、いいや。に、なってしまうかもしれないです。……なんか、いろんなことを想定してしまうんですよね、先のことを。恋愛だけでなく。
──菊池さんが制作発表会見で「俺、恋愛体質だから」と言ったとき、笑っていましたが。
渡辺:ふふふ。
──ご自身はどうですか。
渡辺:恋愛体質ですか? 僕はたぶん、不適合者かな。
──ライブの決め台詞などでもよく「俺は一人がいい」と。
渡辺:そうですね。ほんと、恋愛するより、男友達と恋愛話をしてるほうが楽しいんです(笑)。
──話には恋愛をする必要が。
渡辺:いや、だから結論としては、もうなんか想像するだけで満足というか(笑)。
25歳くらいまではお子ちゃまな部分があった
──普段の大人な僕を見たらもっと好きになると思う、と。
渡辺:ふふふふ。自分で言うのもなんですけど、僕、けっこう、やさしい大人かな、と。
──ご自身が大人になったと感じたのはいつごろからですか。
渡辺:成長は遅めだと思いますよ。やっぱり、デビューできたという節目。ほんと、ここ4年ぐらいの話じゃないですか。だから、25ぐらいまでは、なかなか、お子ちゃまな部分があったんじゃないですかね。