AERA 2023年8月7日号

恋愛にはたぶん不適合

──進藤は、自分を「パセリのような存在」だと感じています。共感できる面はありますか?

渡辺:僕自身がですか? 昔、(ジャニーズ)Jr.のときは、やっぱりそういうふうに思って、なんかちょっと、やさぐれていた、みたいなの、ありましたね(笑)。先輩の後ろでも頑張って目立ってやろうという野心より、どうせ賑やかしだろ、みたいな、やさぐれが強かったです。それってやっぱり、パセリと同じ、お飾りに近いというか……それに、売れない自分に勝手に腹を立ててふてくされるみたいな。そういうときはありました。

──そういう感情は、役を演じるうえで乗ってきますか?

渡辺:怒りというより、なんか、切ない寄りのイメージですかね。どうせ俺は、みたいな、長濱ねるさん演じる八重に、惨敗、もう諦めちゃう、みたいな(笑)。

──その、切ない、諦める、という感情は、渡辺さんと目黒蓮さんのユニット曲「Two」にも重なる印象が。実際そのシチュエーションに置かれたら、例えばメンバーの方と同じ人を好きになったらどうなりますか?

渡辺:燃えはしないですかね。曲と連動してるかはわからないけど、自分がリアルにあのシチュエーションだったら、おりゃー!という感じよりは、さっ(小声で)、って。めんどくさい、いいや。に、なってしまうかもしれないです。……なんか、いろんなことを想定してしまうんですよね、先のことを。恋愛だけでなく。

──菊池さんが制作発表会見で「俺、恋愛体質だから」と言ったとき、笑っていましたが。

渡辺:ふふふ。

──ご自身はどうですか。

渡辺:恋愛体質ですか? 僕はたぶん、不適合者かな。

──ライブの決め台詞などでもよく「俺は一人がいい」と。

渡辺:そうですね。ほんと、恋愛するより、男友達と恋愛話をしてるほうが楽しいんです(笑)。

──話には恋愛をする必要が。

渡辺:いや、だから結論としては、もうなんか想像するだけで満足というか(笑)。

25歳くらいまではお子ちゃまな部分があった

──普段の大人な僕を見たらもっと好きになると思う、と。

渡辺:ふふふふ。自分で言うのもなんですけど、僕、けっこう、やさしい大人かな、と。

──ご自身が大人になったと感じたのはいつごろからですか。

渡辺:成長は遅めだと思いますよ。やっぱり、デビューできたという節目。ほんと、ここ4年ぐらいの話じゃないですか。だから、25ぐらいまでは、なかなか、お子ちゃまな部分があったんじゃないですかね。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?
次のページ