自民党の西田昌司参院議員(撮影/上田耕司)

「その子どもたちは、木原さんが自分の子どもとして引き取ったわけです。子どもさんも、母親が父親の殺害を疑われていると知ったら、ものすごく傷つきますよ。まだ小さい子たちは、学校でいじめられるかもしれない。それを考えたら人道にも反することだと思います」

 7月28日には、X子さんの取り調べを担当した警視庁捜査一課元刑事の佐藤誠氏が会見を開いた。それを見た西田氏はこう話す。

「話している内容は根拠薄弱で、あり得ないことを、めちゃくちゃ言っているという印象でした。佐藤さんはX子さんの任意の取り調べを10日間ほどやっていると言っていたけれど、仮に1日8時間の取り調べを10日間やったら80時間です。かなり長時間にわたって話を聞いているはずです。その結果、捜査は政治的圧力で中断したと話しているが、違うでしょう。逆に、証拠もないのに任意捜査でそれ以上の自白を求める手法は、間違いなく冤罪(えんざい)の元になりますよ」

 木原氏は05年の衆院選で初当選。事件が起きたのは06年で、X子さんと結婚したのは14年だった。

「つまり、事件が発生した当時、木原さんは何の関係もないわけです。文春はこれまでの木原さんの特集の中で、最初は、過去の女性問題を暴いて批判をした。木原さんは若いころは女性にモテて、華やかな交際もあったのでしょう。最初、文春はそれを問題視したわけです。だけど、それは木原さんと女性との間で“大人の交際”ということで解決している。そうなると、問題にするところがなくなったんですね。そうしたら、今度は木原さんの妻の生い立ちから、前夫との経緯も含めて一気に書き始めた。X子さんが木原さんと結婚する前に事件があって、その再捜査に木原さんが関与しているんじゃないかという話を無理やりこじつけているとしか思えません。これじゃ、文春劇場ですよ」

 とはいえ、この問題がくすぶり続けるようなら、次の内閣改造、閣僚人事に影響が出る可能性もある。木原氏の騒動は、自民党内部でどう受け止められているのか。

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「本当に圧力をかけたのか、率直に語ればいい」