「週刊文春」が報じてきた、木原誠二官房副長官の妻・X子さんの元夫の“不審死事件”。元夫の遺族、捜査にあたった元刑事がともに記者会見を開くなど異例の展開となり、X子さんが事件に関与していたかどうか、木原氏が捜査に圧力をかけたかどうかが焦点となっている。
立憲民主党は木原氏に対して、警察関係者との接触や記者会見の意向などについて「公開質問状」を提出していたが、1日、木原氏は文書で回答し、「事件性がないと判断された事柄について何かを語ることは人道上、また人権上重大な問題を惹起することから、警察当局にお尋ねいただきたいと回答してきたところです。当該報道については刑事告訴したころであります」とした。
一連の報道に関して、同じ自民党議員は何を思うのか。「国会の爆弾男」の異名を持つ、自民党の西田昌司参院議員に胸中を聞いた。
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西田氏はまず、木原氏の妻・X子さんが2018年に警視庁に事情聴取を受けたと報じられたことについて、「プライバシーの侵害だ」と批判する。
「週刊文春では『X子さん』とされていますが、木原さんの妻と書かれているので、誰かは特定されます。政治家の妻は、選挙の際に後援会の方々に『お願いします』と頭を下げて回ることもある。報道によって『この妻はひどい人なんだ』という印象操作がされてしまえば、いわれなき批判が沸き起きることも予想されます。政治家の妻というだけで、あそこまで報道するのはプライバシーの侵害ですし、許されることなのかと思います」(以下、カギカッコは西田氏の発言)
06年4月、都内の自宅でX子さんの元夫・安田種雄さん(享年28)が死亡した。喉をナイフでひと突きの状態で倒れており、刃先は肺にまで達していた。また種雄さんの体内からは致死量の覚せい剤が検出されたという。警視庁は当時、事件性はないとみて自殺として処理。ところが、18年に大塚署の刑事が不審な点を洗い出したことから、再捜査が行われることになった。その当時、X子さんは種雄さんとの間にもうけた2人の子どもを連れて、木原氏と再婚していた。