海外のみならず日本においても、近年アナログレコードの人気が高まっています。しかし、なかにはレコードに手を出してみたいと思いながら、聴くためには何が必要なのか、どのように聴けばいいのか、といった基本的なことがイマイチわからず、躊躇している方もいらっしゃるかもしれません。



 本書『はじめてのレコード』は、レコードに関する基礎的な情報をわかりやすく紹介。プレーヤーの使い方、レコードの収納や手入れ方法をはじめ、オススメのレコードショップの紹介まで、レコード初心者が最低限知っておきたいすぐに役立つ知識が網羅されています。



 たとえばレコードの買い方。実際レコードショップを訪れても、どのように掘っていけばレコードの世界を楽しめるようになるのか、戸惑うところなのではないでしょうか。一枚100円程度の安いものから、壁に飾られた数万円クラスのものまで、膨大な数のレコードを前にして一体どのような選び方があるのでしょうか。



 そこでレコードを買う際における選び方の指針として、本書では「ジャケ買い」「カバー曲買い」「レーベル買い」「スタッフクレジット買い」「各国盤買い」をすすめています。



 それぞれどういったものなのか、いくつか見てみましょう。



「ジャケ買い」

 写真やイラストを大きくレイアウトしたジャケットには、それだけで美術品を見るような楽しみがある。ファッション、美女ジャケ、ジャケなど、直感で好きだと思えるデザインから音楽に入れるから楽しい!



「レーベル買い」

 好みのレコードを買い揃えていくと、同じ会社(レーベル)から発売されているものが何枚かあることに気づくはず。知らないアーティストでも、このレーベルのものなら信頼できそう!そう思えることがまた新しい扉を開けてくれる。



「スタッフクレジット買い」

 自分の好みがわかってきたら、もっと細かくスタッフクレジットを見てみよう。違うレコードを同じプロデューサーが手がけていたり、同じアレンジャーや作曲家が参加していたり、裏方からも音楽の共通点が見えてくる。



 そして、こうした基礎的な知識をおさえたならば、早速実践に移したいところ。なお、「レコード店にレコードを買いに行こう!」という趣旨のもと2008年にアメリカではじまったイベント、レコード・ストア・デイが今年も開催され、日本でも、4月18日にレコード・ストア・デイ限定のレコードが数多くリリースされます。このような機会をきっかけにして、実際にレコード屋さんへ足を運んでみるのもいいかもしれません。