仕組みを作ると自動的に勉強するようになる

 そのすべてを、きちんと考えて判断するなんて負担が大きすぎます。そもそも不可能ですので、無意識のうちに取捨選択してしまっていることが大半です。

 また、人間は、どうしても感情の方が優位に働いてしまいがちです。

 怒ったり、悲しんだりするときには、理性的な判断がなかなかつかないものですよね。

 では、このように感情的で、制御が利かないような自分の行動を、どうやってコントロールすればいいのでしょうか。

 ここで大切になってくるのは、「仕組み」を作ることです。つまり、頭で考えなくても「感情に任せて、自然に進んでもそうなるよね」といった仕組みを作っておくべきです。

「習慣化せず、気合でがんばる」のは、F1レーサーのように、最高速まで加速しながら、方向転換にもものすごいエネルギーを使おうとしているようなものです。加速をしながらハンドル操作までするのは、F1レーサーのようにごく限られた人が鍛錬を重ねて、やっと可能になります。

 そもそも、人はミニ四駆や電車のように、意外とまっすぐにしか進めないものです。ミニ四駆や電車が曲がれるのは、コースや線路自体が曲がっているからです。そうすると、本当はただまっすぐ進んでいるだけなのに、自然と曲がれるようになる。

 人間にも、そういう「線路」のような仕組みが必要なのです。

 目標が決まっている勉強であれば、そのゴールから逆算して、あらかじめレールのような仕組みを作っておけばいいのです。そうすれば、レールの上を加速しているだけで、いつの間にか、目標を達成できるようになります。

条件反射的な行動を「自分ルール」で課してみる

 仕組み作りをするときにも、役に立つテクニックは存在します。

 その中でもとくにおすすめするのが「If-thenプランニング」です。

「もし(if)○○したら、そのときは(then)××する」と自分ルールを作って、条件付けをすることで、勉強の道筋をつける方法です。

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