昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係が明らかになったり、「政治とカネ」の問題が取りざたされたりで、4人の閣僚が「更迭」された。

 うち2人が岸田派ということもあり、

岸田首相としてはメンツ丸つぶれ。次の内閣改造は、スキャンダルや失言が問題にならない人、との思いが強かった。当初、木原氏の入閣は確実で、残るはポストという感じだったが、『文春砲』でイメージがあまりに悪くなり、入閣はさけるべきだという意見がかなり出ている。妻ではない女性とテーマパークにいって、『特別な関係ではない』と言い張っても世間的に理解を得るのは難しいでしょう」

 と自民党幹部は突き放す。

 岸田派の国会議員によれば、

「岸田首相の頭の中には、財務省出身の木原氏について、経済再生担当相や経済安全保障担当を任せるか、マイナンバーカードでもめているデジタル相で手柄をあげるのもよし、というイメージがあった」

 という。

 宏池会(岸田派)の元職員で、自民党の政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう見る。

「内閣改造や党役員人事というのは、人心一新でイメージアップを図るのが一番の目的。本来であれば、官房副長官としてキャリアを積み、実務にも精通している木原氏の入閣となれば、大きなイメージアップにつながったはずです。しかし、今の状態で木原氏を入閣させると、たたかれる材料になってしまう」

 その点を踏まえ、

「『文春砲』以外のメディア、特にワイドショーで取り上げられるようになったら岸田内閣の支持率は一気に急落ですよ。昨年8月の内閣改造では閣僚の更迭が相次ぎ、イメージダウンにつながったので、岸田首相も同じ轍は踏まないはず。木原氏は入閣どころか官房副長官としても、替えざるを得ないんじゃないでしょうか」

 との見方を示した。

 岸田首相の右腕で最も頼りにしていた木原氏が、一番のアキレス腱になりつつある。岸田首相はどう判断するのか。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

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