自ら投票を呼びかけたDeNA・バウアー
自ら投票を呼びかけたDeNA・バウアー
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 夏を彩る夢の球宴、マイナビオールスターゲーム2023(7月19日・バンテリンドーム、20日・マツダスタジアム)を控える今、大きな注目を集めているのが、「プラスワン投票」の行方である。

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 すでに「ファン投票」「選手間投票」「監督推薦」によってセ・パともに30名ずつが選ばれているが、「プラスワン投票」とは、そのいずれの方式でも選ばれなかった選手を対象に、再びファン投票によってセ・パ別に1名ずつを選ぶというもの。2010年に初導入されて2013年まで続いた後、2018年に復活。昨年はセ・リーグが小林誠司(巨人)、パ・リーグは清宮幸太郎(日本ハム)が選ばれた。果たして“最後の1人”は誰になるのか。

 セ・リーグの有力候補に挙げられているのが、今季新加入した“バリバリのメジャーリーガー”、元サイ・ヤング賞右腕のトレバー・バウアー(DeNA)である。すべての球種が一級品で、マウンド上で感情をむき出しにする姿はメジャー時代から変わらないが、その“クセの強さ”が日本のファンの間でもウケており、ファン投票では先発投手部門で1位の村上頌樹(阪神)に次ぐ2位の票を集めた。

 何より、バウアーがオールスター出場へ意欲満々なのだ。自身のツイッターで7月8日に「オールスターに出場できたら光栄です!」との文言とともに投票ページのリンクを貼り付けて投稿し、自ら投票を呼びかけている。その旨が報道されたことでさらに投票数を伸ばすことに繋がることが予想される。実績、スター性は申し分なく、成績的にも投票期限の12日終了時点で、11試合で6勝2敗、防御率3.67。6月の月間MVPに選出されるなど、文句なし。華のあるバウアーが全セに加わることで、オールスター自体への注目度も上がることになる。

 その他では、今季不調ながら昨季三冠王で知名度抜群の村上宗隆ヤクルト)、抑え部門のファン投票で2位だった大勢(巨人)などが候補になる。ともに外れている方が不思議な選手だが、今回に限っては話題性でバウアーに劣るか……。大票田の阪神ファンの動向が1つのポイントになるが、ファン投票で阪神選手が各ポジションを独占したことに対しては、SNS上では賛否の「否」の声が多く聞かれており、さすがの阪神ファンも「プラスワン投票」では“空気を読む”はずだ。

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パ・リーグで選ばれそうなのは…