期待は大きかったものの苦しんでいる投手としてはバニュエロス(楽天)、ロペス(巨人)などの名前が挙がる。バニュエロスは二軍でそれなりの登板を重ねているものの安定感には乏しく、リリーフとして期待されたロペスは二軍でも結果を残すことができていない。巨人は新たに救援左腕のバルドナードを獲得し、さらにもう1人リリーフの外国人投手を調査しているという。このままだとロペスの立場はさらに厳しいものとなりそうだ。また、メジャーで実績があり2人と同じく期待値が高かった救援右腕のケラ(ヤクルト)は13日に一軍での登板がないまま自由契約となっている。

 一方の野手は投手以上に厳しい選手が多い印象を受ける。新外国人で規定打席に到達しているのはノイジー(阪神)とマキノン(西武)の2人だけ。ノイジーは5月まではまずまずの成績を残していたが、6月は打率.152と極度の不振に陥り、月の後半はスタメンを外れる試合も多かった。7月に入って少し上向いてきてはいるものの、現在の成績(打率.237、5本塁打、30打点)でレギュラーというのは寂しいと言わざるを得ない。マキノンもチームトップタイとなる9本塁打を放ってはいるものの、打率は.246と決して高くなく、中軸としては物足りない数字に終わっている。打線が苦しいチーム事情を考えると貴重な戦力ではあるが、このままの成績であれば残留は微妙な状況だ。

 それ以外の野手ではゴンザレス(オリックス)、ブリンソン(巨人)、デビッドソン(広島)、フランコ(楽天)がそれなりに戦力にはなっているものの、レギュラーとして考えるとかなり物足りない成績となっている。

 また特に高額年俸で大きい期待を受けて来日しながらも、ほとんど戦力になっていないのがアストゥディーヨ(ソフトバンク)とアキーノ(中日)の2人だ。アストゥディーヨはあらゆるポジションを守れるユーティリティープレイヤーとして期待されたが、結局一軍で出場したのは指名打者とファーストであり、さらにここまでわずか13試合の出場で4安打という寂しい成績に終わっている。二軍では3割を超える打率を残しているもののそこまで長打が多いわけではなく、守備でもあまり期待できないとなると、一軍での出場機会を得るのは難しいだろう。

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アキーノは二軍でも成績振るわず