事件現場のすぐ前に設置された安倍元首相の遺影と献花台。午前8時半ころから、手を合わせたいと大勢の市民が集まっていた。
安倍元首相が銃撃を受けたときには、駅北口のロータリーは工事中。安倍元首相は、ガードレールに囲まれたエリアで演説中に撃たれたが、現在は整備され、歩道には芝生が敷かれて献花台はそこにおかれていた。
献花に来た50代の女性は、
「涙が止まりません。なぜこんな悲惨な事件が起こってしまったのか」
と話す。
兵庫県から2時間かけてきたという40代の女性は、
「選挙という民主主義の根幹に、気に食わないから暴力ということはあってはならない。安倍元首相はきっと無念だっただろうと思って、献花にきました」
と話しつつ、山上被告について、
「同世代で就職氷河期で厳しい時代でした。やったことは許せないが、旧統一教会による甚大な被害にそうするしかなったのかと思うと複雑です」
と話した。
(AERA dot.編集部 今西憲之)