今回のU-17アジア杯では背番号10を背負って中盤を幅広く動き回り、ベトナム代表戦では右サイドを巧みなドリブルで突破からの絶好クロス、4強進出を決めた豪州代表戦では中央から圧巻のキラーパス、さらに決勝戦の韓国戦でもタイミング抜群の絶妙なスルーパスで、観る者の目と心を奪う“美しい”3アシストをマークした。体格的に恵まれているわけではないが、対人能力に弱さを見せることはなく、守備でハードワークできる点も“大成”へと繋がるはずだ。
ここに挙げた選手だけでなく、どの選手にも可能性はある。特に若い選手の場合はキッカケひとつで一気に飛躍を遂げることは頻繁にある。若手選手の成長は、観る者の大きな喜びでもあり、日本サッカーの未来を担うもの。“大化け”する選手は、何人いても大歓迎だ。(文・三和直樹)