内野聖陽
内野聖陽
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 ありとあらゆる役柄を縦横無尽に演じ分け、2021年には紫綬褒章を受章した演技派俳優・内野聖陽(54)。最近では歌舞伎役者・市川猿之助容疑者の逮捕に伴って主演した大河ドラマ「風林火山」が配信停止の憂き目にあってしまうというニュースもあったが、現在の内野は、そんなトラブルをものともしない快進撃を続けている。

【ドラマ「きのう何食べた?」のメイキングシーンはこちら】

「ゲイの美容師からりりしい戦国武将まで、ストレートプレイからミュージカル、シェークスピア劇まで幅広い役柄を演じ分けてきた内野さんですが、最近の当たり役といえばやはり、『きのう何食べた?』の美容師・ケンジ役でしょう。西島秀俊さん演じる弁護士・シロさんのパートナーという設定ですが、男性同士のカップルの何げない日常を丁寧に演じており、原作ファンだけでなく、ドラマから入ったファンにも支持され、21年には映画化もされています。今秋、同ドラマのシーズン2の放送が決定しており、今回も話題になること必至です」(テレビ情報誌の編集者)

 内野は“演劇界の東大”ともいわれる文学座出身。女性受けするインテリから、男気あふれる熱血・型破り路線、そしてフェミニンなのになぜか男らしい同性愛者役まで、幅広い役柄でファンを魅了してきた。まさにカメレオン俳優の元祖ともいえる存在だ。今秋は、「何食べ」シーズン2のほか、無修正の春画描写が登場すると話題の主演作、R-15指定映画「春画先生」の公開など、役者・内野聖陽の総決算となりそうだ。

「演技の評価は高い内野さんですが、40代はプライベートでのやんちゃエピソードも多々ありました。06年に元宝塚トップスターの女優・一路真輝さんと結婚するも、家庭を顧みず役者たちと飲み歩く姿が報じられ、10年には別居状態に。その直後、今度は写真週刊誌に内野さんのダブル不倫や飲酒運転疑惑などがすっぱ抜かれ、これが決定打となって離婚しました。さらに飲酒運転での活動自粛中に、今度は飲酒自転車運転が報じられてしまい、一時期は表舞台から完全に消えてしまったこともあります」(女性週刊誌の芸能担当記者)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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早稲田大学政治経済学部卒業のインテリ