今井登茂子さん(写真:本人提供)
今井登茂子さん(写真:本人提供)

 そして、もちろん、誰にでも使えます。「どんなときも明るく応対しているね。私、◯◯さんのそういうところを尊敬していますよ」と上司や先輩から言われたら、やる気も倍増するはずです。

■社外で使うときは気をつけて

「あっ、なるほど! それは考えつかなかった!」といったことばはよく使うのではないでしょうか。そこをグレードアップして、「私」という主語を明確にすることで、より強く感心の気持ちを伝えることができるちょい足しことばです。

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Aさん:この方法だと、コストが2割カットできそうなんです。
Bさん:名案ですね。
   ↓
Bさん:名案ですね。私では思いつきませんでした。
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 そして、このことばは、ぜひ、ちょい足しならぬ、さらにことばを足す“さら足し”をおすすめしたい!

「どうして」「どんなふうに」「いつ」など5W2H(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」「How much:数・量」)を意識して、相手のアイデアの背景を質問していくのです。相手はきっと気持ちよく話してくれるはずです。するとより深くそのアイデアの内容を理解できますし、会話も弾みます。そして、あなたの今後にもきっと役立つはず。

 このひとことは、使う場面を意識してください。たとえば、社内のチームで仕事をしているときはシンプルに個人の賛辞として伝わります。しかし、社外の人たちがいるところで使うと、「会社」として思いつかなかった、と見られてしまうこともあります。プレゼンテーションやライバル社もいるコンペの場で発言したら、会社代表としての敗北宣言になることも……。自分の立場を考えて使いましょう。

■能力だけでなく、努力や気づかいに対しても使える

 さらりと他者をほめるのは、とても品を感じる行為です。しかしながら、ことばを選んだり照れくさくて躊躇しているうちに、タイミングを逃すこともしばしばです。

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そこで紹介したい、さらりと口にできる“ちょい足し”ことばとは?