それを回避するには、意識的にオフモードをつくること。一日のうち30分など時間を決め、リラックスする時間をつくるのが効果的です。
例えば、パソコンやスマホを見るのをやめ、少し凝った料理をつくる、ストレッチをするなど、仕事以外の時間をつくります。なかでもオススメはジョギング。ストレス発散はもちろん、体力がつくという前向きなメリットも得られるため、仕事人間にとってはとてもよい切り替えになります。
■「家庭と仕事を完璧に両立させようとする」のは現実的に不可能
かつては「夫は外で働き、妻は専業主婦として家を守る」という不文律のようなものがありましたが、2000年代に入ると共働き世帯が専業主婦世帯を上回りました。その数は年々増加しています。
そのようななか、共働きの夫婦にとって家庭生活と仕事のバランスは永遠の課題です。「完璧な両立」は理想ではありますが、家庭生活はエンドレスなものですし、仕事もすべての先行きが見通せるわけではありません。現実的には完璧など不可能なのです。
それをふまえた上で、家庭と仕事をできるだけスムーズに回すためには、夫婦でお互いの仕事のスケジュールをすり合わせ、それぞれが「負担にならない範囲の家事分担」を決めましょう。
ただし家事の分担は理詰めにしないこと。仕事には予期せぬトラブルが発生することもあり、なるべく鷹揚にかまえておかないと新たなストレスを生むからです。
ストレスは体の不調の元になり、家庭にも仕事にも影を落とすことになってしまいます。家事については、家事代行サービスや食洗器の導入など「必要なお金を使った」省力化も検討しましょう。両立に大切なのは「自分をラクにするメソッド」をとり入れることです。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)