【タイプ1】月経周期が乱れがち 肝腎(かんじん)の虚弱タイプ
「肝」は「血(けつ)」を貯蔵し、血流量や月経周期を調節する臓器。また「腎」は生命エネルギーの源「精」を蓄え、排卵や女性ホルモンの分泌とも深く関係しています。そのため、肝腎が弱くなると月経の状態に影響し、周期が乱れやすくなるのです。
肝と腎は互いに深く関係しているため(肝腎同源・精血同源)、不調を感じたらどちらも合わせてケアすることが大切。加齢で不足しがちな血と精をしっかり養い、肝腎の働きを健やかに保つことを心がけましょう。
<気になる症状>
月経:月経周期が不規則
その他:腰がだるい、腰痛、めまい、耳鳴り、物忘れ、抜け毛、白髪、ほてり、目の疲れ・乾燥、手足の冷え、頻尿、舌の色が淡い(肝の虚弱)、舌の色が紅く舌苔が少ない(腎の虚弱)
こんな人も参考に:卵巣の機能不全、多産、慢性疾患
<食の養生>
精と血を養い、肝腎を元気に。
くるみ、黒ごま、黒豆、松の実、枸杞(くこ)の実、桑の実、にら、山芋、きのこ類、黒きくらげ、羊肉、牛肉、えび、なまこ、すっぽんなど
【タイプ2】月経量が少ない 気血(きけつ)不足タイプ
体内の「血」は経血の源。また、「気」は血を巡らせ、出血を抑える働きを担っています。そのため、気・血が不足した状態が続くと、月経量が少ない、だらだらと出血するといった不調が起こりやすくなります。
年齢を重ねると、食が細くなったり臓器の働きが低下したりすることで、気・血は自然と不足しがちに。疲れやすい、冷えやすいといった不調を感じたら、日々の食事でしっかり栄養を取り、気・血を養うことを心がけましょう。また、この時期は過度なダイエットにも気を付けて。
<気になる症状>
月経: 月経量が少ない、経血の色が薄い、だらだらと出血する
その他:疲労・倦怠感、息切れ、汗をかきやすい、食欲不振、軟便または下痢、冷え、めまい、立ちくらみ、抜け毛、白髪、舌の色が淡い
こんな人も参考に:貧血、胃腸虚弱、慢性疾患
<食の養生>
気血を養う甘味、温性の食材を。
米、大豆、じゃがいも、にんじん、ほうれん草、牛乳、卵、豚肉、鶏肉、レバー、かつお、りんご、棗(なつめ)、枸杞(くこ)の実、レーズン、ライチ、竜眼肉(りゅうがんにく)など