村上信五:マルはどんなヒーローなん。
丸山:自分がどういうヒーローかわかっていないヒーロー。誰かがわかってくれたらいい、でもわかられたら恥ずかしい、そして評価されたがっている面倒くさいヒーロー(笑)。
全員:(笑)。
丸山:みんなの分、言おか? ヤスくんは広くて優しい心をもったヒーロー。村上くんは努力して自分の城を築き、領地を広げていくヒーロー、というか城主。ヨコさんは永遠のピーターパン、純なベイビーヒーロー。大倉は笑顔のヒーローだね。大倉が笑ったら現場がパッと明るくなる。
大倉:ありがとう(笑)。
安田:僕らは「無責任ヒーロー」を歌ってきたグループですけど、人に影響を与えたり、道徳の大切さを伝えるクリエーターでありたいから、ヒーローと思ってもらえる存在になっていくのも目標の一つですかね。
■ライブは幸せな場所
村上:人々の「こうあってほしい」という姿を提供するのもヒーローの役目の一つとすれば、アイドルもヒーローと言えるかもしれないですよね? 世間の期待に応えたり、ファンの皆さんやスタッフの皆さんが求めることに向かって頑張り続けている僕らも、そういう意味では、ヒーローかなと思いますけど。
横山:そう思ってもらえたら、うれしいですけどね。
大倉:うん、そうなっているとありがたい。ライブはそう受け止めてくださる方がいることを、僕らが確認できる幸せな場所ですね。
――昨年、デビュー19年目を迎えた。夏には日産スタジアムで7万2千人を収容した野外ライブを成功させ、今年1月にかけては3年ぶりとなるドームツアー「関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭」を完走。5人になってからは初のドームツアーであり、待ちに待った声出しOKの感慨深いライブとなった。
安田:ステージに立ってみんなの歓声を受けながら感じたのは、「これだけたくさんの人がドームツアーを長いこと待ってくれてたんやな~」ということ。リリースがたくさんあったわけでもない。待ち続けるってしんどいのに、よくあきらめずに3年間、辛抱(しんぼう)強く僕らと一緒にいてくれたな、と。コール&レスポンスの一体感もすごかったです。
■変なこだわり消えた
丸山:エイターのマナーの素晴らしさも改めて感じました。声出しがダメだったスタジアムライブとか、その前のアルバム「8BEAT」を引っさげたアリーナツアーで、徹底してそれを守ってくれたから、このドームツアーに辿りつけたんやなって思った。いろいろな曲に、ファンの人たちと共有してきたものを感じる瞬間があって、込み上げるものがありましたね。同じ曲でも状況が変わることで、捉え方も変わってくる。