昨年、デビュー19年目を迎え、今年1月までのドームツアーを完走した関ジャニ∞。5月10日にはニューシングル「未完成」をリリースする。AERA 2023年5月15日号の記事を紹介する。
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――新曲「未完成」は横山裕が主演を務めるドラマ「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」のために書き下ろされた疾走感あふれる青春ソングだ。2021年に放送された「コタローは1人暮らし」の続編で、主題歌も2作続けて担当する。
横山裕:ドラマに寄り添った楽曲という意味では、前作の主題歌「ひとりにしないよ」と同じですけど、優しい雰囲気だった前曲からうって変わって、今回は力強いバンド曲。ドラマの世界観に合うんかなという不安はありました。プロデューサーの方にもその旨を伝えたりはしたんですけど、出来上がりを見たら、ものすごい合ってて、僕としてはホッとしました。
丸山隆平:すごく関ジャニ∞っぽい曲になった。「キミトミタイセカイ」(21年)以降は、僕らの新たな表現に挑戦するような曲が続いていて、もちろん、どの曲にも「らしさ」はあるんですけど、もっと振り切って「関ジャニってこうだよね!」を表現できた曲じゃないかな。
大倉忠義:たぶん、僕らも含めて人はいくつになっても未完成なんですよね。「それで良い、それが良い」と歌うところも僕ららしい。
安田章大:一生完成しないとわかっていても、新しい命に生まれ変わるその時まで必死に食らいついていこう、みたいなメッセージ性もあると思う。そこに青春を感じました。僕は一生バカみたいに「青春してます!」と言い続けたいので(笑)、すごく「いいな」と思いました。青春は未完成の中にあると思う。完成に近づいたんじゃないかと勘違いしたりするところも含めて、愛しいんです。
■ヒーローは「自分」
――曲中では、「あの少年も 誰かを助けるヒーローさ 未完成でも みんなが愛するヒーローさ」と歌い上げる。「ヒーロー」という響きにどんなイメージを持っているのだろうか。
丸山:神さまみたいに見えないものであってほしい。だって、目の前にスパイダーマンが出てきたらめっちゃ怖いもん。理想を言えば、僕にとってのヒーローは、僕であらなきゃいけないと思っています。その方が健全だし、何かに頼るってことは何かのせいにするってことだと僕は思っちゃうので。