料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「パーティーが盛り上がる黒田流ブルスケッタ」。
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最終回は、急なおもてなしでも冷蔵庫の材料で作れるブルスケッタをご紹介。今回は洋風にしましたが、ひじきの煮物や佃煮など、常備菜を活用するのもいいですよ。
パンは食べやすいように、細めのバゲットを選びました。新玉ねぎは水にさらさなくても、スライスしてしばらく空気にさらすだけで辛み成分がやわらぎます。塩気のあるアンチョビや粒マスタード入りのマヨネーズソースを味のアクセントに添えてみました。
お料理は、味はもちろんのこと、見た目も大事。とくにパーティーの場合、盛り付けを考えたり、お花を飾ったり……考えるだけでもわくわくした気分になります。
さて、2019年から約4年間、おつきあいいただいた本連載。毎回、読者の方のお顔を思い浮かべながらお料理をご紹介してきましたが、少しでもお役に立てたのであればうれしいです。これからはまた新たな発見を求めて、全国の市場を訪ね歩く旅ができるといいなあと思っております。ご愛読いただき、心より感謝申し上げます。
■パーティーが盛り上がる黒田流ブルスケッタ
【材料】(4人分)バゲット(スライス)8枚、新玉ねぎ1/2個、プチトマト2個、ブロッコリー1/3株、ゆで卵1個、黒オリーブ4個、アンチョビ2枚、イタリアンパセリ適量、バター適量、A(マヨネーズ50g、粒マスタード10g)
【作り方】(1)新玉ねぎ、プチトマト、ゆで卵はスライスする。ブロッコリーは小房に分けて水を加え、電子レンジで約1分半蒸す。アンチョビは細かく切り、イタリアンパセリは粗く刻む。(2)バゲットを軽くトーストしてバターを塗り、粗熱が取れたら新玉ねぎをのせ、(1)の残りの材料と黒オリーブを好みでトッピングし、Aを混ぜ合わせたソースを添える。
【ワンポイントアドバイス】バゲットはトーストしてバターを塗っておくと風味がいい。シャキッとした新玉ねぎを敷いて、あとは材料を好みの組み合わせでトッピング。
※週刊朝日 2023年6月9日号