ひと昔前、長靴というと、男性は黒いゴム長、女性は紺やエンジの、いかにもというタイプばかりでした。でも、最近の、特に女性用の長靴は、一見、まるでブーツのようなオシャレなスタイルです。しかも高さもあるので膝下までしっかりカバーしてくれます。このブーツタイプの長靴、雪が降ると足元のオシャレに悩んでいた雪国の女性に、とっても重宝されています。

一見ブーツに見えるオシャレな長靴。雪国では大活躍 !!
一見ブーツに見えるオシャレな長靴。雪国では大活躍 !!
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女性用の長靴はまるでブーツ !! 見栄えもよく、しかも実用的

雪国の女性が長靴に求めるもの、それは、足元が濡れないこと、これにつきます。従来の長靴は、いわゆるオバサンタイプで、スネくらいまでの高さしかなく、深く積もった雪に対応できませんでした。また、履き口がやや広めだったので、長靴に雪が入りやすく、結局足が濡れてしまう…ということもありました。そして、とてもオシャレとは言えないものばかりでした。
でも、最近のオシャレな長靴は違います。まず、長靴の丈が高いので、膝下まできちんとカバーしてくれます。深く積もった雪の中でもザクザクと歩くことができるし、朝一番の雪かきのときも大活躍。また、履き口がやや狭く、ふくらはぎにフィットするので、長靴の中に雪が入ってくる心配も少なくなりました。
さらに、雪国用の長靴はゴムが厚めで、中が防寒仕様になっています。靴底は厚く、かかとに折りたたみのスパイクがついているものもあります。
このブーツ風の長靴、皮のブーツと違って水に強いので、雪深いときも、解けてグチャグチャのときも、横なぐりの吹雪のときも、本当に重宝します。若い女性がオシャレ長靴を履いて、雪や泥はねを気にせず軽やかに歩いている姿は、むしろ、すがすがしささえ感じます。

男性は防寒マリンブーツが主流。最近はブーツタイプも人気

男性に根強い人気なのは、防寒タイプのマリンブーツです。黒地に赤や青や黄色のラインと、ロゴが入っていて、ゴムは厚く、履き口はやや広め。脱ぎ履きがしやすく、丈夫。「さあ、雪かきをするぞ!!」というときに、サッと履くことができます。
こちらも高さがあるので、従来の黒いゴム長と違って、履き口から雪が入ることが少なくなりました。また、ブーツの中は防寒仕様になっているので、冷たい雪の中の作業でも耐えることができます。男性用のマリンブーツは、オシャレというよりも、実用重視。ダンロップやミツウマが主流です。
しかし、最近は女性同様、男性用も細身のブーツタイプが出てきました。大雪の日など、短い靴を履いている男性ビジネスマンが、ズボンのすそを雪まみれして歩いている姿は、あまり格好いいものではありません。逆に、最近のブーツタイプの長靴を履いて、雪道を颯爽と歩いている姿のほうが、見ていて「安心」できますよね。

「日本野鳥の会」の長靴は折りたためる !! 持ち運びに便利で、しかもオシャレ

雪国仕様ではありませんが、最近、「日本野鳥の会」の長靴が、ジワジワと人気です。その名もズバリ、「バードウォッチング長靴」。沼地に入って野鳥を観察するときなどに便利です。
この長靴の一番の特徴は、折りたためること。野外に持ち運ぶとき、軽くて、しかも小さく折りたためるので、森や水辺に出かけるバードウォッチャーにとても好評です。また、見た目もオシャレなので、ガーデニングをする人や、雨のときに履く人など、普段の生活で使っている人も多く、その人気はジワリジワリ。
「バードウォッチング長靴」は、日本野鳥の会の直営店や通販で買うことができます。
色柄は、ブラウン、グリーン、メジロ、カモフラージュ。サイズは22~29cm。
価格は4400円(ブラウン、グリーン)と5400円(メジロ、カモフラージュ)。
深く積もった雪道や、雪が解けかかったグチャグチャの道では、皮のブーツは履けないし、短い靴だと靴の中に雪が入り、足首も冷たい。防水じゃないと靴の中はビショビショ。でも、オバサン長靴はかっこ悪いし…。そんな長年の悩みを解消してくれる、ブーツタイプの長靴。最近は水玉柄やチェック柄なども出てきました。オシャレで実用的な最近の長靴、雪国の女性はとっても重宝しています。