中島の素質は海外からも注目されており、上記マスターズの前の1月には、タイガー・ウッズ(米)、ジャスティン・トーマス(米)、コリン・モリカワ(米)らも所属する米国の大手マネジメント会社「エクセルスポーツマネジメント」入り。日本人選手としては初の契約選手となった。

 今季は、開幕戦の東建ホームメイトカップから2試合連続でトップ10入りすると、~全英への道~ミズノオープンからは単独2位、2位タイでフィニッシュし、今回のASO飯塚で優勝。前週のハナ銀行インビテーショナルでも、1打差単独2位でフィニッシュした。

 18日現在で、パーキープ率はトップ、平均ストロークは2位、パーオン率は4位となっており、賞金ランクトップに相応しいプレーを見せている。昨年9月にプロ転向しており、プロとしての本格参戦は今年から。金谷という2つ上のライバルと切磋琢磨することで、さらに勝ち星を伸ばしてくれるはずだ。

 その中島に追いかけられる立場にいる金谷は、今季絶好調だ。開幕戦を中島と同じく8位タイで終えると、ミズノオープンで3位タイ。続く、メジャーのBMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップでは初日からトップを守り完全優勝を達成した。

 賞金ランクは中島に続く2位となっているが、その要因となっているのがパッティングだろう。金谷の平均パット数は1.69でツアーNo.1。これが平均ストロークトップとパーキープ率、バーディ率2位を支えている。

 ドライビングディスタンスは290.56ヤードで32位と、300ヤード超えで同13位の中島に差をつけられているが、グリーン上でスコアメイクしているのが金谷の特徴。今年は、2月にアジアンツアーのインターナショナルシリーズ オマーンでも海外ツアー初勝利を挙げており、国内外をまたにかけた活躍が期待できそうだ。

 蝉川泰果もこれからのツアーを引っ張る若手だろう。昨年はパナソニックオープンでツアー史上6人目のアマチュアVを記録すると、翌月の日本オープンも95年ぶりとなるアマチュア優勝を達成。アマチュアとして史上初めてツアー2勝を挙げる偉業を成し遂げた。

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