今月11日まで開催されていた国内男子ツアー、ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントは激闘の末、中島啓太がプロ初優勝を達成した。
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中島は、最終日を3打差2位で出ると、1イーグル、6バーディ、1ボギーの7アンダー65で回り通算29アンダー。金谷拓実とのプレーオフに突入した。そのプレーオフでは、2ホール目でバーディを奪取。アマチュア時代からのライバルを逆転する勝利に、グリーン上で涙するシーンも印象的だった。
中島と金谷のプレーオフは、これからの男子ゴルフの明るい未来をイメージさせるものだった。2人は、金谷が広島国際学院高2年の2015年に日本アマチュアゴルフ選手権決勝でぶつかり、当時中学3年の中島を破って、17歳51日の史上最年少で優勝。その時からのライバル関係は続き、ともに世界アマチュアランキングトップ、アマチュアでのツアー優勝を果たしている。
そんな今後の日本のゴルフ界を背負う2人が、ツアーの舞台で、プレーオフで一騎打ちを演じた。しかも72ホールを終わった時点でのスコアは通算29アンダー。スコアはコースセッティングで変わるため、一概にこのハイスコアだけでレベルの高さを語ることはできない。それでも3位の岡村了のスコアが7打差の通算22アンダーだったことを考えると、この2人が“別世界”でプレーしていたことがわかるだろう。
さらに中島と金谷は、これが3週連続の最終日最終組対決。18日現在の賞金ランキングも1位が中島、2位が金谷で続いており、今季の国内男子ツアーは、この2人を中心に盛り上がりを見せてくれそうだ。
また、男子ツアーには、この中島、金谷以外にも若手の注目が台頭してきている。そこで今回は、今後の男子ツアーを牽引する彼らの現在地をチェックしていきたい。
まずはプロ初勝利を飾ったばかりの中島だ。2021年のコロナ禍では、9月のパナソニックオープンで史上5人目のアマチュア優勝。その後、松山英樹、金谷に続く日本人3人目のアジアアマ制覇も成し遂げ、翌2022年のマスターズに出場した。