また、「タウンワークマガジン」(22年3月4日配信)のインタビューでは、「作品にはたくさんのお金や人が関わっていて、見てくださる方がいることで対価が発生し食べていける」と周囲への感謝の気持ちを述べている。そのうえで、「受け手の皆さんにより楽しみにしていただける作品に携わりたいと思いますし、そのピースの一つになれたら」と思いながら仕事をしているという。

「今回は、若い生徒役との共演も楽しみです。というのも、以前に『同年代よりも新しく出てくる女優さんのほうが気になるかも』とインタビューで話していたことがあります。若い人はかつて自分が持っていた気持ちや考えを持っており、そこがたくましいと感じると同時に、自身も身が引き締まるんだとか。また、『あんな人になりたいと思ってもらえるように頑張っていかないと』とも話しています。若い俳優たちと切磋琢磨(せっさたくま)することで、より良い作品になり、生徒役から次世代のスター候補が現れれば松岡さんの代表作になる可能性もあります」(前出の編集者)

■「華があるタイプではない」

 さらに「ビジュアル的にもさまざまなキャラクターになれるところが松岡さんの魅力」と言うのは民放ドラマ制作スタッフだ。

「自身の顔立ちについて『華があるタイプではない』と、過去に映画賞の授賞式で話していたのは印象的でした。一方、役柄によって化粧や髪形を変化させるだけで、雰囲気を変えられるというメリットがあり、自身の顔は気に入っているそうです。そんな松岡さんだからこそ、幼く見えない説得力ある教師役を演じることができそうです。子役時代は『オーディションに200回落ちた』と告白していたこともあり、実は努力家で叩き上げという一面もあります。今回のドラマも、きっちり仕上げてくるでしょう」

 芸能評論家の三杉武氏は松岡についてこう述べる。

「松岡さんは映画やドラマ、舞台とジャンルを問わず、自身が存在感を放つだけでなく、共演者を引き立てる繊細さやバランス感覚に優れています。もともとは子役出身で中学生のときに『おはガール』として活動していたこともあり、実は芸歴も長い。13年放送のNHK朝ドラ『あまちゃん』では作中に登場するアイドルグループのメンバーとして出演していましたが、自身もモーニング娘。の大ファンとして知られています。以前、自身の主演ドラマとのコラボでハロプロのフェスにサプライズ出演した際には、モーニング娘。メンバーとともにセンターポジションで見事な歌とダンスを披露しました。さまざまな才能を武器に、年齢を重ねてからも息の長い活躍が期待できるでしょう」

 松岡が「教師」としてどんな顔を見せてくれるのか、今から楽しみだ。

(丸山ひろし)

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