「みそきん 濃厚味噌ラーメン」(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
「みそきん 濃厚味噌ラーメン」(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

 人気YouTuberのHIKAKINがプロデュースした「みそきん」が再販されることが決まった。5月29日、HIKAKINは自身のYouTubeチャンネルで「みそきん 濃厚味噌ラーメン」と「みそきん 濃厚味噌メシ」について「関係各所と協議を重ね、みそきんの再販はできることになりました」と伝えた。再販時期は8月中旬で、「できる限りの量を全力で用意します」とのこと。5月9日の発売直後から品切れ状態が続いていており、再販を待ち望んでいたラーメンファンも多かっただろう。そこで、本格的な再販を前に、即席麺研究家の大山即席斎(おおやま・そくせきさい)さんに「みそきん」を食べてもらい、「忖度なし」で味を評価してもらった。

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「これまでのカップ麺は赤味噌ベースや赤白の合わせ味噌のものが多かったのですが、『みそきん』は白味噌をベースとしており珍しい味わいになっています。麺は太麺の平打ちで、日清食品のカップヌードルと同じく油揚げ麺を使用しています。ただ、カップヌードルとはちょっと食感が違っており、なめらかな感じの麺に仕上がっている。そういう点では、スープも麺もきちんと考えて開発されているなと感じました」

 大山即席斎さんは「みそきん 濃厚味噌ラーメン」を食べた印象を率直にこう語る。

 ラーメン好きのHIKAKINが満を持して開発した自信作で大ヒット商品ということもあり、ネットではその味について「賛否両論」が飛び交っているが、専門家からの評価も決して低くはないようだ。

 一方で、大山さんは具材についてはこう指摘する。

「ふたを開けてみたら、肉がないというのはちょっとガッカリしました。どうせなら“肉がない”というコンセプトを前面に出して、『あえて肉なしにしました』と事前告知するくらいでもよかったと思います。300円(税込み)という値段を考えると、何かひとつ『オー!』と感動できる具材がほしかった印象です。例えば、同じ日清食品が出しているカップラーメン『一風堂 赤丸新味 博多とんこつ』に入っているチャーシューはかなりレベルが高く、商品の目玉になっている。チャレンジした具材がひとつぐらい入っているとよかったと思います」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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