奈緒
奈緒
この記事の写真をすべて見る

 現在放送中のドラマ「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系)で、主演を務める奈緒(28)。夫婦のセックスレスをテーマにした恋愛ドラマで、仲は良いのに触れてはこない夫に悩む妻を熱演。SNS上でも「奈緒さんの演技、自然でいいな」「とても繊細な演技」と、好評の声が目立っている。また作品自体も、第1話から第3話までの放送後1週間における見逃し配信の累計が1000万再生を突破するなど、大きな注目を集めている。

【写真】奈緒を「芸能界唯一の友達」と語る人気若手女優はこの人

 奈緒といえば、2018年度上半期放送のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で、ヒロインの親友役を演じ、知名度がじわじわと浸透。その後、19年に放送されたドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)で、ストーカー気質のヤバい女“尾野ちゃん”を怪演し、一躍注目を浴びた。それゆえ、脇役で光る印象を持っていた人も多いと思うが、すでに主役を張れる俳優へと進化を遂げているようだ。

「奈緒さんは、見た目は地味めなタイプですが、主人公を演じてもしっかり視聴者を引きつけています。昨年10月期放送の連ドラ初主演作『ファーストペンギン!』では、港町に移り住んだシングルマザーを演じました。経営難に苦しむ漁船団の漁師たちと出会い、古い常識を打破して漁船団を立て直すために奮闘するという役どころで、漁師たちに翻弄されながらも、ひたすら前に進んでいく姿を喜怒哀楽を織り交ぜながら好演しました。一方、昨年9月公開の映画『マイ・ブロークン・マリコ』では、主人公の親友で、学生時代から父親の虐待を受けていたという重い役を演じ、このときは不安定さがのぞく演技が光っていましたね」(テレビ雑誌編集者)

 また、21年放送のドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)で演じた、視覚障害者の主人公を支える優しい姉役も記憶に新しい。作品ごとに七変化し、圧倒的な存在感というよりは「この人は本当にそういう人なんじゃないか」と思わせるようなところが奈緒の魅力。だからこそ主役も脇役も演じることができ、視聴者を引きつけているのだろう。

 演じる役柄ごとにリアリティーを感じさせる奈緒。派手さはないが、確かな演技で魅了する実力派と言ってもいいだろう。

次のページ
俳優仲間と2人のときは「恋バナ」も