■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★
いつも善い人をやってそれがよく似合う俳優が演じる嫌みな男。それがこの映画のトム・ハンクスだけど、見ていてなんだか違和感があるのは、妻を亡くした悲しみや言いたいことの表現に細やかな演出が欠けているせい?
■大場正明(映画評論家)
評価:★★★
大筋はスウェーデン版に忠実だが、主人公の人生よりも共感やコミュニティーの結束に比重が置かれている印象。ともにコメディーのツボを心得ているハンクスとトレビーニョの掛け合いが、小気味よいキレを生み出している。
■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
自分でもびっくりするほど泣きました。「幸せなひとりぼっち」の感動も含めてたからだと思います。多かった伏線もハリウッドらしく整理されて、わかりやすくなりました。人生に必要な根本的な気持ちがここにありました。
■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
最良のリメイク。賞レースと無縁だが、観た人の多くの胸の奥深くに届いて周りの人に薦めることで今後残るであろう。人は他の人と関わることでしか生きていけないし、美しい記憶や楽しい記憶があれば人は生きていける。
※週刊朝日 2023年3月17日号