京都アニメーション放火殺人事件、北新地クリニック放火事件、アメリカの銃乱射などの容疑者の素顔でよく言われるのが、「孤独だった」とか「仲間がいなかった」とか。孤独だったという報道に、誰かしら話しをする人がいると違っていたかもしれないと思ってしまう。誰かに「そこまで考え込む必要はない」とか「その意見は少し違うかもしれない」と言ってくれる人がいれば、状況は変わってくることもあるかもしれない。いまの世の中、1人で抱え込んで、思い込みすぎてしまうことが多くなっているのではないか?

 そういう人たちを出さない社会にしていかないのではないか? 銃撃事件の犯行動機から原因を究明する一方で、その根本は何かを考えなければいけないと思うんですよ。そうしないと、政治家をターゲットにする事件は起きないかもしれないけれど、同じような事件が起きるかもしれない。

 参議院選挙も終わって、当選した方々には、「1人で抱え込んでいる人をどうにかしてくれる社会を作ってくれよ」と思う。人が孤独にならない仕組み作りは、どうしたらいいか僕にも即答はできない。孤独にならず何かに参加できるシステム、1人でいる人たちを見つけ出せるシステム、そういう仕組みを作っていかないと、想像もできない悲しい事件はまた起きてしまうのではないか。参院選は終わったわけで、その先のことをお願いしたい。安倍元首相のご冥福をお祈り申し上げるとともに、そういう思いがものすごくあります。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、昨年4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?