さらにメジャーでは活躍できなかったものの、日本の広島でクローザーとして活躍することになるキャム・ミコライオもトレードされた5人のうちの1人として入っており、放出した5人中4人がトレード後に飛躍を遂げているとも言えるだろう。また、これまで取り上げたものと同様に、こちらもトレードに失敗したマリナーズは低迷したのに対し、オリオールズはジョーンズ、ティルマンの在籍中に3度プレーオフに進出している。
このように毎年数えきれないほどのトレードが成立するメジャーリーグでは、リーグの勢力図を変えてしまうようなインパクトを与えるトレードも決して少なくない。今季は8月2日までがトレード期限となっているが、今年も「あの時のトレードがなければ……」と思ってしまうようなトレードが成立する可能性は高いだろう。もしかしたら、現在トレードの噂も絶えないエンゼルスの大谷翔平が後々に語り継がれるトレードに絡むかもしれない。