その他の残留争い組の今夏の移籍市場を見ると、現在11位(勝点28)の札幌には27歳の韓国代表FWキム・ゴンヒと新たな「タイの至宝」と呼ばれるMFスパチョーク・サラチャートが加入。13位(勝点27)の福岡は「お化けフィジカル」の元カメルーン代表FWジョン・マリを復帰させ、J2クラブから平塚悠知と三國ケネディエブス(育成型期限付き移籍から復帰)が加入。14位(勝点26)の京都は、流経大時代の曺貴裁監督の教え子であるMF佐藤響に加え、スピードとテクニックのあるアラン・カリウスとパウリーニョ・ボイアの2人のブラジル人を獲得。15位(勝点25)の湘南には阿部浩之、中野嘉大という計算できるMFを2人が加入した。そして最下位の18位(勝点22)に沈む磐田は、左サイドバックの松原后を加えたが、8月13日の浦和戦で0対6の惨敗を喫し、翌14日に伊藤彰監督の解任を発表した。

 果たして下位に低迷するチームは、ここからどのような戦いを演じることができるのか。今季のJ1最終節は11月5日。生まれ変われる時間は、もう長くは残されていない。(文・三和直樹)

[AERA最新号はこちら]