ただ、上記の選手たちが期待通りの活躍をしたかと言えば疑問だろう。中日で最優秀防御率のタイトルを2度獲得した野口茂樹は巨人在籍3年間でわずか1勝のみ。門倉健も巨人でプレーした2年間で1勝に終わった。野上亮磨も3年間で5勝止まり。救援で活路を見いだしたかにみえたが、右肩痛により昨年限りで現役引退を決断した。井納も背水の陣を迎えている。移籍1年目の昨年は5試合登板で0勝1敗、防御率14.40の大誤算。今季は6月22日のDeNA戦で暴投を含む4球連続ボールの四球で即降板、ファーム降格を命じられる試練を味わった。新型コロナウイルスの感染者がチーム内に続出した影響で8月2日に再昇格し、救援登板した6日のヤクルト戦で移籍後初勝利を飾ったが、15日に登録抹消された。

FA権を行使する選手は実力的に峠を越えた選手が多い。活躍しても最初の1、2年でその後は不良債権と化してしまうケースが珍しくありません。それなら生え抜きの選手を育てた方が長期で活躍できる。毎年のようにFAで選手が退団しても強い西武がチーム作りの好例です。野手も増田陸、中山礼都を筆頭に楽しみな若手が多い。今年は低迷していますが、若返りの過渡期なのでじっくり腰を据えて育成に神経を注いだ方が良いでしょう」(スポーツ紙デスク)

 戸郷、山崎伊、堀田、直江…未来のエース候補の若武者たちが「投手王国」を再構築できるか。(梅宮昌宗)

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