● 過食性障害
神経性過食症と同じように、大量の食べ物を食べることを繰り返しますが、吐き出したり下剤を乱用することはしません。そのため、このタイプでは太っている人が多く見られます。
● 回避・制限性食物摂取症
ボディーイメージの障害はなく、食べ物の外観やにおい、味などに敏感、あるいはまったく関心がない、食べて窒息したり嘔吐するのが怖いといった理由で、食べようとしなくなります。
※『心の病気にかかる子どもたち』(朝日新聞出版)より抜粋
【後編も読む→】極度の低栄養状態になっても「まだ太っている、やせなくては」と思い込む摂食障害【精神科医が解説】
水野雅文(みずのまさふみ)
東京都立松沢病院院長 1961年東京都生まれ。精神科医、博士(医学)。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。イタリア政府国費留学生としてイタリア国立パドヴァ大学留学、同大学心理学科客員教授、慶應義塾大学医学部精神神経科専任講師、助教授を経て、2006年から21年3月まで、東邦大学医学部精神神経医学講座主任教授。21年4月から現職。著書に『心の病、初めが肝心』(朝日新聞出版)、『ササッとわかる「統合失調症」(講談社)ほか。