■下町出身の親しみやすさも人気
セレブなのに、家政婦を雇わず広い豪邸をキレイにキープしていたり、家事や子育て、犬の世話まで自分でこなしたりするところに憧れを抱く同性代も多いようだ。また東京・葛飾区生まれということもあり、気取らない下町生まれのチャキチャキ感も親しみを持たれやすいポイントのようだ。
「YouTubeチャンネルで体形維持の方法を聞かれた際、その答えは『毎日体重計に乗ります!』のみ。なんでも『知らない間に5kg増えていた』となると、見た目にもわかってしまうので、1kg前後で抑えるようにするために、毎日体重計に乗ることが秘訣なんだとか。当たり前のことにも思えますが、『たしかに!』と思わず納得してしまうところもあります。食事方法についても答えていて、しっかりと食べられない日があっても、3~4日単位でバランスを取れればいいと考えているようです。そうしたストイックすぎない考え方も同世代やママたちから共感されているんでしょう。彼女の話し方や考え方をYouTubeで見て、ファンになったという声もよく見かけるようになりました」(同)
芸能評論家の三杉武氏は、タキマキ人気の要因をこう分析する。
「昨今のモデルは、親近感や好感度を売り物にするタイプが目立っています。しかし、滝沢さんの場合、同世代の女性たちにとって、その浮世離れ感も手伝って、もはやモデルというよりは昭和の王道アイドルに近い存在なのではないかと思います。セレブな生活をしているけど、実は下町出身だったり、普段は自分に厳しい頑張り屋だけど時折見せるほっこりエピソードだったり、そうしたギャップで魅了するのも昔のアイドルを彷彿とさせます。ネットが普及し、世に情報があふれて芸能人や有名人にかつてのようなファンタジーが成立しづらくなった現代において、類まれなるカリスマ性を誇り、ファンに夢を与え続けているのですから、本当に稀有な存在です」
セレブだけど実は庶民的――タキマキを見ながら、私たちはどこかに昭和のノスタルジーを感じているのかもしれない。(高梨歩)