![公正取引委員会が「うんこドリル」とコラボして作成した冊子=公取委提供](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/720mw/img_bf4b719bfc760fc64b9b3d93b7fa2f8f88357.jpg)
ただ、ここはまだ入り口でした。
夏の間の勉強の甲斐あって、ちょっとずつ平仮名は覚えて、一文字ずつだったら、全て読んで書けるようにはなりました。ようやく。ただ、まだ、これが文章になると読むのに時間がかかる。一文字ずつは読めるけど、その文字が文章として繋がっていかないのです。
なので、通常のドリルや教科書の「文章」がなかなか読めない。笑福自身も、文章を読むのが苦手だと思っています。そこで、「うんこドリル」です。このドリルに書いてある文章は、当然うんこが出てきて、読み切るとちょっと笑ってしまうものが多い。ここなんです。
通常のドリルや教科書の短い文章って、読んで達成感がない。勉強ってそういうものなのかもしれませんが、「うんこドリル」の文章を読んだ先には、ちょっと笑いがある。達成感がある。だから読もうとするのです。
一個ずつの達成感って成長するためにとても大切なんだなと、息子を見ていて気づかされます。そして「おもしろさを感じる」って、子供から大人まで共通した達成感なんですよね。
まだまだ苦手意識はありますが、笑福は「うんこドリル」のおかげで、ちょっとずつですが、成長しております。おもしろいってすごいな。うんこドリルよありがとう!
■鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中。
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