また、旧統一教会の韓鶴子総裁に花束を贈り、「マザームーン」と絶賛していた山本ともひろ衆院議員は、政治資金の提供を受けていたことが判明した。

 自民党幹部によれば、当初は6日に結果を公表する予定だったという。

「回答があいまいだったり、意味不明だったりする議員には突き返して、キチンと、ハッキリと書くように求めたので、2日間遅れることになった。周囲からは、そこまで徹底すべきかとの声もあった。今、岸田文雄首相が、支持率低下で直面している問題は二つ。旧統一教会と安倍晋三元首相の国葬だ。旧統一教会との関係を明確にすることでケジメをつけ、下落する支持率を上昇に転じさせること。そうなりたいと本人がこだわっていた」

 だが、この結果には、2人の重要な人物が抜けている。

 旧統一教会の問題が浮上するきっかけになった銃撃事件によって命を落とした安倍晋三元首相。そして、旧統一教会の動画であいさつする様子が報じられた、衆院議長の細田博之氏の2氏が、そもそも対象となっていない。

 岸田首相は8日午後の衆院議院運営委員会の閉会中審査で、立憲民主党の泉健太代表に、安倍氏が入っていないことについて聞かれ、

「本人が亡くなられた時点において、十分に把握することは限界がある」

 と述べ、共産党の塩川鉄也議員が、旧統一教会との関係が政策決定に影響を及ぼしたのではないかとただすと、

「政策決定は多くの国民の意見を聞いて議論して判断している」

 などと、いずれもあいまいな答弁に終始した。

 茂木幹事長は記者会見で、

「結果を重く受け止めて、率直に反省している。決して少ない数ではない。今後は旧統一教会と関係を持たない。党内に徹底する」

 と述べ、幕引きを図った。自民党のある閣僚経験者は、

「国民が最も知りたいのは、安倍氏であり細田氏でしょう。それをスルーしているので、国民の納得を得るのは困難ですよ。茂木幹事長の会見も、これで終わったような話しっぷり。二つの問題に加えて、円安に物価上昇という不安定な経済動向もあって、アンケートが逆効果になり岸田政権に大きな影響を与えかねない」

 と話す。

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議員の名前だけで具体的な内容は何もなし