自民党が所属国会議員を対象に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や、その関連団体との関係について尋ねたアンケート結果が公表された。これまでは、ほとんど報じられていなかった「大物議員」の名前も明らかになった。
9月8日午後、自民党の茂木敏允幹事長は記者会見し、所属国会議員379人のうち、179人が旧統一教会と関係があったとした。
アンケートについての詳細は、AERAdot.で既報(「支持率急落の岸田首相 旧統一教会への対応がネックに 議員アンケートは『肝心な質問欠けている』」)の通り。
質問は、
(1)会合への祝電・メッセージ等の送付(2)広報紙誌へのインタビューや対談記事などの掲載(3)旧統一教会関連団体の会合への出席(4)旧統一教会主催の会合への出席(5)旧統一教会及び関連団体に対する会費類の支出(6)旧統一教会及び関連団体からの寄付やパーティー収入(7)選挙におけるボランティア支援(8)旧統一教会及び関連団体への選挙支援の依頼、及び組織的支援、動員等の受け入れ――の8項目。
このうち、(1)(2)以外の項目で、「有り」と答えた議員については、氏名が公表された。
そこには、現役の閣僚や経験者、党の要職に就く重鎮ら、よく聞く名前もずらっと並んでいた。
主な議員と、かかわり方は以下の通り。
【関連団体の会合で自らが講演】甘利明前幹事長、石破茂元幹事長、山際大志郎経済再生担当相
【政治資金を受けていた】下村博文元文部科学相
【旧統一教会主催の会合に出席】萩生田光一政調会長、柴山昌彦元文科相、森まさこ元法相
【関連団体の会合に出席し挨拶】稲田朋美元防衛相、武田良太元総務相、平井卓也元デジタル相
【会費などを支出していた】加藤勝信厚生労働相、平沢勝栄元復興相
【選挙でボランティア支援】岸信夫前防衛相
最も大きな問題の一つとして、これまでも繰り返し報じられてきた、
【旧統一教会及び関連団体から選挙で組織的な支援を動員】については、安倍晋三元首相の秘書官で、7月の参院選で支援を受け、「賛同会員」であることを認めていた井上義行議員と、斎藤洋明衆院議員とあった。