「06年に発売された、スキンケアやメーク術をまとめた『十和子塾』は発売1カ月で10万部を売り上げ、50歳を機に16~17年に発売した『十和子道』、『私が決めてきたこと』の2冊も重版がかかるほど売れました。彼女を支持するコアなファンは同世代が多い。バブルを経験し、美意識が高く、SNSよりは雑誌や本から情報を得るのが習慣となっているいわゆる“最後の金持ち世代”。君島さんは家事も仕事もこなし、長女は宝塚歌劇団を卒業したタカラジェンヌ。多忙でも美しさをキープし、夫婦仲もよい。雑誌やウェブ連載、SNSからはセレブな日常があふれ出ており、彼女の生活に憧れる女性たちが人気を支えています」(女性ファッション誌のライター)
■引きの強いレアなセレブキャラ
一方、最近では20代の働く女性をターゲットとした「with online」などでも連載を持っており、若い女性にも共感されているようだ。「こんな50代になりたい」という憧れの先輩という立ち位置も獲得し、ファンの年齢層が広がりをみせている。
「外見と内面のギャップも彼女の魅力です。『高根の花』のように見えるのに、飾ることなくあけっぴろげに私生活を話したりもする。仲良しだという作家の林真理子さんも君島さんについて『話が面白い』とその魅力を明かしていました。さらに、意外と言うと失礼ですが、かなりの読書家なのです。著書『十和子道』では、寝る前にかならず本を読むことや、『本は人生の一生の相棒』とつづっており、いろんなジャンルの本をたくさん読んでいる様子がうかがえます。インタビューや著書などで使う言葉の豊富さや的確さ、センスのよさは、その読書量に裏付けられているのかもしれません」(同)
一方、女優時代から彼女を知る大手キー局の関係者はこう述べる。
「結婚前の君島さんは、控えめで、おとなしい印象でした。女優としていまいちブレークしきれなかったのも、ハングリー精神に欠けていたんだと思います。なので、最近の活躍を見て『こんなにしゃべれるんだ』とびっくりしています。美容界のドン的な貫禄もあって、昔のイメージとは大違い。幸か不幸か、君島家の“お家騒動”で窮地に立たされた結果、彼女自身が強くなり、秘められた能力が開花したのかもしれません」