チャレンジすることは問題ではないが、トップの発言、判断に責任はないのだろうか。
前新潟県知事で、弁護士、医師でもある米山隆一衆院議員は、
「私の経験からも、知事をやっていれば補助金、助成金が欲しいといろいろな方が来ますよ。そこは、専門部局にきちんと精査させて決断するのが知事の仕事。森下氏は、アンジェスの大株主でもあり利害関係者。その人が言ったことを精査せず、記者会見で語るなんてことはあり得ません。大きな責任があります」
と指摘する。
国はアンジェスに対し、ワクチン開発や研究、生産のため、日本医療研究開発機構や厚生労働省などから計約75億円の補助金を出している。
ワクチン開発は成功せず、巨額の税金や寄付は水の泡と消えた。
(AERA dot.編集部・今西憲之)