瞳:あれは(加橋)かつみの紹介だったんだよ(笑)。でも本当にファニーズの頃は楽しい思い出ばかりですね。今、一緒にライブハウスでやっていると、当時の風景が目に浮かんでくるんですよ。大きな会場でもやってきたけど、やっぱりお客さんと身近に一体となってライブするのが僕たちの原点だなと思います。僕たちもそんなに先が長いわけじゃないだろうから(笑)。できるうちにもっとやっておきたいですね。
■「花の首飾り」はラブコール
二人はソロとしてコンビとして今後もさまざまなイベントを企画しているそうだ。そんな中、2月18日に沢田研二公式ホームページ上で6月25日のさいたまスーパーアリーナ公演に瞳、森本、岸部一徳をスペシャルゲストとして招くことが発表された。発表に先立つ1月のライブのMCで沢田は“リベンジ公演”となるこの公演で「みんなと(加橋がリードボーカルをとった)『花の首飾り』を歌いたい」と発言し話題になっていた。その発言についてライブ後のインタビューで二人は「そんなこと言ってたんだ。発言の真意がよくわからないけど、正式に話がきたらもちろん協力するよ」(森本)、「『花の首飾り』といえば加橋だけど、彼はザ・タイガース再結成には消極的だからどうなるんだろう。でも、あえて呼びかけたいほど沢田にとって今回のライブは思い入れがあるんだろうね。久しぶりにみんなで集まれたらいいけど」(瞳)と語っていた。
今回の発表について2月22日、瞳に改めて話を聞いた。
──沢田さんからのオファーはどのような形であったのでしょうか?
瞳:実は去年の夏頃に加橋以外のメンバーと食事会をした時に、「参加してくれないか」と声をかけられていました。ただ沢田からはそれきりなので、具体的にどんなことをするかは僕もまだよくわかっていないんですよ。タロー経由の情報によると当日までにリハーサルをするらしいので、何曲かは演奏することになると思います。
──加橋さんは参加されないのですね。
瞳:そのようですね。沢田としては来てほしかったと思うけど……。僕は沢田がライブで「花の首飾り」に言及したのは彼なりのラブコールなのかなと思っていました。